入院中のお食事は、患者さまにとって楽しみのひとつ。栄養バランスはもちろん、おいしく・楽しい食事となるよう、心掛けています。
当院では、飲み込みやすさに配慮した嚥下調整食と、疾患の治療のサポートを目的とした特別治療食の中から、患者さま一人ひとりに合わせたお食事を提供しています。
嚥下調整食は、日本摂食嚥下リハビリテーション学会が提唱している学会分類2021に基づいて献立を作成しています。誤嚥による肺炎などのリスクを予防し、安全・安心な食事の提供に努めています。
特別治療食とは疾患の治療をサポートするお食事で、医師の指示のもと栄養量の調整や制限をします。制限してもおいしく食べられるように、食材や調理方法に工夫を凝らしています。
当院では、EC食・PC食・FC食・減塩食の4つの治療食を提供しています。
主に糖尿病や脂質異常症などで、エネルギー量のコントロールが必要な患者さまに提供されるお食事
主に腎臓疾患や肝疾患などで、たんぱく質量・塩分量についてコントロールが必要とされる患者さまに提供されるお食事
主に膵臓や胆のうに疾患があり、脂質の制限が必要な患者さまに提供されるお食事
塩分量を調整したお食事(1日6g未満)
日々のお食事の中で、特別感・季節感も感じていただけるよう、月に2、3回を目安に行事食(七夕膳や秋のうなぎ御膳、クリスマスランチなど)や麺類の提供も行っています。
患者さまの日々の楽しみの一つとなるように、美味しく安全なお食事提供に努めていきます。
また担当管理栄養士が病棟をまわり、患者さまの声に耳を傾ける“ミールラウンド”を行うことで、栄養調整や給食内容の改善につなげています。
広報誌『栄養科だより』を定期的に発行しています。栄養科の活動やお食事について掲載しています。