職員一人ひとりによる事故防止対策と、病院としての組織的な事故防止対策の二つを講じて、当院の基本方針の一つである「安全で信頼される医療・介護の提供」の実現を目指しています。患者さまの安全確保を最優先に考え、医療安全対策に取り組みます。
病院内の全ての部署が協力して医療安全を実施できるように、医療安全対策室(医療安全管理部門)を設置しています。また、専従の医療安全管理者を配置して、院内全体の問題点を把握し、週一回のカンファレンスにて改善策を検討しています。
医療安全対策を総合的に企画、実施するために医療安全対策委員会を毎月一回開催しております。
医療安全対策は発生したインシデントから対策を立案しますが、対策により手順や手間が増えて煩雑になります。手間が増えれば省略したり近道をしたりと、人間特有の行動が出てしまい、間違いを起こす可能性が高くなります。
当院では手順を「足し算」するのではなく、手順の「引き算」で煩雑にならない医療安全対策を実施しています。
患者さまにも医療チームの一員として、積極的に医療安全活動に参加していただきます。 患者参加型医療安全対策は、以下の3点です。
医療安全標語ポスターを各部署に配布しています。広報課職員と協力して、医療安全標語が一目でわかるポスターになるように作成しています。
当院では、医療安全に対する意識向上のために、全職員を対象とした医療安全研修会を年2回開催しています。さらに、医師や看護師などの専門職を対象とした、医薬品や医療機器についての安全研修も開催し、職員の安全教育に努めています。
院内の危険箇所を発見し、事故を未然に防止するために毎週院内を巡回しています。当院では、基本となる医療安全ラウンドに加え、5Sや医療機器、入浴などについてもラウンドを行うなど、細かい点まで安全性の確認を行っています。