入院中のお食事は、患者さまにとって楽しみのひとつ。栄養バランスはもちろん、おいしく・楽しい食事となるよう、心掛けています。
当院では、飲み込みやすさに配慮した食形態や、治療のサポートを目的とした特別治療食など、患者さま一人ひとりに合わせたお食事を提供しています。
また、入院時食事療養(Ⅰ)の届出を行っており、管理栄養士の管理のもと、適時(夕食18時)・適温(温冷配膳車使用)での食事提供を行っております。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会が提唱している学会分類2021に基づいて献立を作成し、誤嚥による肺炎などのリスクを予防し、安全・安心な食事の提供に努めています。
特別治療食とは治療をサポートするお食事で、医師の指示のもと栄養量の調整や制限を行います。制限してもおいしく食べられるように、食材や調理方法に工夫を凝らしています。
当院では、6種類の治療食を提供しています。
主に糖尿病や脂質異常症などで、エネルギー量のコントロールが必要な患者さまに提供
主に腎臓疾患や肝疾患などで、たんぱく質量・塩分量についてコントロールが必要な患者さまに提供
主に膵臓や胆のうに疾患があり、脂質の制限が必要な患者さまに提供
塩分量を調整したお食事(1日6g未満)
主に鉄欠乏性貧血などで、鉄分の強化が必要な患者さまに提供
消化管疾患により、消化管の安静が必要な患者さまに提供
日々のお食事の中で、特別感・季節感を感じていただけるよう、月に2、3回を目安に行事食(ひなまつり、七夕、クリスマスなど)や麺類の提供を行っています。
患者さまの日々の楽しみの一つとなるように、美味しく安全なお食事の提供に努めています。
また担当管理栄養士が、患者さまの声に耳を傾ける“ミールラウンド”を行うことで、栄養調整や給食内容の改善につなげています。