緩和ケアとは病気の進行度に関係なく、身体的苦痛や精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルペインなどの全人的苦痛の緩和に焦点をあてることであり、多職種によるチームで行われることも特徴のひとつです。
当院の入院患者さまの約7割は、80~90代と高齢であり、がん患者さまだけではなく、複数の慢性疾患を抱えた患者さまに対しても「緩和ケア」を提供し、穏やかな日常生活を送っていただくことを目的として2022年7月に緩和ケア委員会を発足しました。
医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフ、管理栄養士、社会福祉士、介護福祉士が参加し、多職種で連携しております。また、本人の意思を第一に尊重し、家族の気持ちにも寄り添う緩和ケアを目指して活動しております。
毎月2回、第2・4木曜日に回診を行います。そのうち1回は緩和ケア専門医も含めた回診も行っています。病棟より介入依頼のあった患者さまを対象に、継続的に患者さまの話を聞き、スタッフから情報収集し、内服調整や症状評価などを行いながら症状緩和に取り組んでいます。
年4回、緩和ケア介入患者さまの中から、事例検討会を実施しています。医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフ、管理栄養士、介護福祉士など多職種が参加し、緩和ケア専門医からのアドバイスを受けながら、緩和ケアのレベルアップを目指しています。